令和6年 4月・5月

2024年4月12日

幼稚園では新年度が始まりました。進級に喜んでいる子やドキドキしながら登園する新入園児さんの姿が見られます。

少子化の影響から最近は近所に同年代のお友達が少なくなってきて、入園してはじめてたくさんのお友達と出会うケースもめずらしくありません。幼稚園の集団生活はこれまで過ごしてきたご家庭の環境とは違うことがたくさんあります。

みんなはじめは不安がいっぱいです。「いっぱいお人がいるなぁ」「しらないお友達がいるなぁ」「ママがいないからさびしいなぁ」「何をして遊べばいいのだろう?」など思いながら、教員と一緒に遊んだり、お友達と遊んだりして過ごしていきます。

いきなり知らないお友達と遊ぶことは難しいことです。たまたま隣に並んで、同じおもちゃを使い始めれば、一緒に遊びがはじまります。それぞれが違う思いで遊んでいても、同じおもちゃを通じてお友達の存在に気がついたりしていきます。

不安そうなには、教員が「話しかけたり」「抱っこしたり」「手をつないだり」しながら、安心できるように子ども達に寄り添い過ごしていきます。そんな毎日を過ごす中で、当初不安が大きかった子ども達も表情が柔らかくなり、安心して遊んだり、おしゃべりするようになっていきます。

入園前の保護者様から「幼稚園に入る前にどれくらいのお友達と遊べばいいですか?」「幼稚園に入園するまでに何をしておくと良いですか?」などのご質問をよくお聞きします。もちろん、たくさんのお友達と小さい頃から遊ぶ経験は大切なものです。でも幼稚園や保育園に入る前に「うちの子はお友達と遊べるだろうか」と、心配のあまりいろいろなお友達と遊ぶ機会をなんとか増やそうとママが頑張りすぎて、ママやお子様にとって過剰なストレスになってはいけません。幼稚園に入園してから少しずつできることが増えれば良いと思います。

令和6年 2月・3月

2024年2月5日

あと2か月たらずで、年長組さんは卒園式です。

入園式ではお母さんのひざの上で抱っこされて、不安そうにしていたり、泣いていたりしていた子、座っていることができなくて立ち上がったり、歩き回っていた子ど、卒園式では証書授与の時間には、名前をよばれたら大きな声で元気よく返事ができ、みんなでお祝いの気持ちを込めて拍手を友達に贈り、式に集中します。約40分間のセレモニー。3年前の入園当初には、できなかったことばかりです。

子ども達が、進学に向け、期待と意欲を持って進んでいくためには、「ぼくは大丈夫。私は大丈夫』という自分に対する自信が必要です。「こんなことが、できるようになった」『こんなに大きくなった』と子どもが自分の成長を感じることで得られる自信です。卒園式ができたという自信は、小学校での新生活をスタートするための、自信になってくれることでしょう。

今年の卒園式でも立派に成長した姿を保護者の皆様に見ていただけると思っています。そして幼稚園としても安心して小学校へ送り出す事ができそうです。

子育ては、長い時間をかけてじっくり育てていく苗木のようなものです。お日様にあてたり、水をあげたり、たまには栄養もあげて。倒れそうになったら添え木をする、枝葉をいっぱい増やし、幹がくねくねまがってきたら、まがったまま伸びないように方向を正す。風が吹いても倒れないまっすぐな太い幹になるようにいつも、様子をみて愛情をかける。子ども自身が持っている伸びる力を信じ、いつも様子をみて、必要なときに手を差し伸べる。必要としてない時は、見守る。子どもが安心して羽ばたいていけるよりどころになっていけたら、子どもはどんどん伸びていけると思います。

 

令和5年 12月・1月

2023年12月3日

朝夕は寒い季節となり園庭の木々も冬支度です。冬に向けて、風邪に負けない丈夫な体作りを心がけましょう。

さて、みつる幼稚園では11月に幼稚園バスで近くの公園に出かけて、秋の自然をたっぷり満喫し、秋を見つけて自然に親しむことを「ねらい」とした園外保育にでかけました。芝生の上で遊んだり、ドングリを拾ったり…。拾ったドングリはクラスで植木鉢に植えてみんなで育て、芽が出ることを楽しみに春まで過ごします。

現代の情報社会では、子ども達の知識はとても豊富です。ドングリの種類や、気温の変化により木の葉の色が変化すること、虫の種類や、どの虫がどんな場所に生息しているのかなどなど… でも、実際に様々な種類のドングリを見つけたことはなかったり、知っている虫を見たことはなかったり、そもそも虫を触ることは嫌だったりと、知識と実体験が一致しない子が多いのも現状です。もちろんいろいろな事を知っていることは、すばらしいことです。あとは経験や体験がさらに加わればより豊かな心が育っていくと思います。

木の葉の色の違い、葉の形の違い、木の実の形や大きさの違いを肌で感じ、虫を見つけて驚いたり、図鑑で覚えたドングリを発見した時の喜びなど、そんなおどろきと発見の喜びを大切にしたいと考えています。自分の目で見て、手で触り、肌で感じた実体験からの疑問や知識は、きっと将来も忘れることのない知識へとつながることと思います。落ち葉やドングリに囲まれた雑木林、木登りをして遊ぶような自然と触れ合う遊びを行う場と機会は、昔に比べて減ってきています。ご家庭でも自然の変化について、お子様と一緒に公園で過ごす機会などを作ってみてはいかがでしょうか。

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