子育てだよりの一覧

令和6年 2月・3月

2024年2月5日

あと2か月たらずで、年長組さんは卒園式です。

入園式ではお母さんのひざの上で抱っこされて、不安そうにしていたり、泣いていたりしていた子、座っていることができなくて立ち上がったり、歩き回っていた子ど、卒園式では証書授与の時間には、名前をよばれたら大きな声で元気よく返事ができ、みんなでお祝いの気持ちを込めて拍手を友達に贈り、式に集中します。約40分間のセレモニー。3年前の入園当初には、できなかったことばかりです。

子ども達が、進学に向け、期待と意欲を持って進んでいくためには、「ぼくは大丈夫。私は大丈夫』という自分に対する自信が必要です。「こんなことが、できるようになった」『こんなに大きくなった』と子どもが自分の成長を感じることで得られる自信です。卒園式ができたという自信は、小学校での新生活をスタートするための、自信になってくれることでしょう。

今年の卒園式でも立派に成長した姿を保護者の皆様に見ていただけると思っています。そして幼稚園としても安心して小学校へ送り出す事ができそうです。

子育ては、長い時間をかけてじっくり育てていく苗木のようなものです。お日様にあてたり、水をあげたり、たまには栄養もあげて。倒れそうになったら添え木をする、枝葉をいっぱい増やし、幹がくねくねまがってきたら、まがったまま伸びないように方向を正す。風が吹いても倒れないまっすぐな太い幹になるようにいつも、様子をみて愛情をかける。子ども自身が持っている伸びる力を信じ、いつも様子をみて、必要なときに手を差し伸べる。必要としてない時は、見守る。子どもが安心して羽ばたいていけるよりどころになっていけたら、子どもはどんどん伸びていけると思います。

 

令和5年 12月・1月

2023年12月3日

朝夕は寒い季節となり園庭の木々も冬支度です。冬に向けて、風邪に負けない丈夫な体作りを心がけましょう。

さて、みつる幼稚園では11月に幼稚園バスで近くの公園に出かけて、秋の自然をたっぷり満喫し、秋を見つけて自然に親しむことを「ねらい」とした園外保育にでかけました。芝生の上で遊んだり、ドングリを拾ったり…。拾ったドングリはクラスで植木鉢に植えてみんなで育て、芽が出ることを楽しみに春まで過ごします。

現代の情報社会では、子ども達の知識はとても豊富です。ドングリの種類や、気温の変化により木の葉の色が変化すること、虫の種類や、どの虫がどんな場所に生息しているのかなどなど… でも、実際に様々な種類のドングリを見つけたことはなかったり、知っている虫を見たことはなかったり、そもそも虫を触ることは嫌だったりと、知識と実体験が一致しない子が多いのも現状です。もちろんいろいろな事を知っていることは、すばらしいことです。あとは経験や体験がさらに加わればより豊かな心が育っていくと思います。

木の葉の色の違い、葉の形の違い、木の実の形や大きさの違いを肌で感じ、虫を見つけて驚いたり、図鑑で覚えたドングリを発見した時の喜びなど、そんなおどろきと発見の喜びを大切にしたいと考えています。自分の目で見て、手で触り、肌で感じた実体験からの疑問や知識は、きっと将来も忘れることのない知識へとつながることと思います。落ち葉やドングリに囲まれた雑木林、木登りをして遊ぶような自然と触れ合う遊びを行う場と機会は、昔に比べて減ってきています。ご家庭でも自然の変化について、お子様と一緒に公園で過ごす機会などを作ってみてはいかがでしょうか。

令和5年 10月・11月

2023年10月5日

みつる幼稚園の主活動には「ワーク」をつかって遊ぶ時間があります。

年少さんはクレパスで、年中さんは色鉛筆で、年長さんは鉛筆で取り組んでいます。活動の「ねらい」は上手にできたかどうかではなく、「持ち方(握り方)」「姿勢」「筆圧」を確認しながら声をかけています。

入園当初はいろいろな握り方で持っていたり、腕全体でクレパスを動かしていた子たちも、ワークで遊びながら、正しい持ち方や手首で動かすようになっていき、曲線や直角などの線にも徐々に対応していけるようになっていきます。「線をなぞっているだけ」「迷路をしているだけ」「色を塗っているだけ」のようにみえますが、クレパス➡色鉛筆➡鉛筆と段階的に取り組んでを文字を書くための前段階として大事な遊び時間と考えています。

ご家庭でもお子様がお絵描きしている時に、「持ち方(握り方)」「姿勢」「筆圧」「手首の動き」などに着目してお声がけしてみてもよいかと思います。

でも、子どもにとって楽しいことが絶対条件です。「トレーニング」にならないようにお気を付けくださいね。

令和5年 8月・9月

2023年8月1日

9月になると次年度の願書配布が始まります。

この時期は園えらびで悩んでみえるパパやママが多いかとおもいます。まず幼稚園に行かれて、見て・聞いて・感じて決めていただくようにおすすめしています。園舎を見て、園庭を見て、保育室を見て、先生を見て、園の様子を聞いて、園の雰囲気を感じるには、行ってみてはじめてわかります。どんな子どもになってほしいか? 子どもにあっていそうな幼稚園は? 園の姿勢に賛同できるか? 雰囲気が好きかどうか? 安心して預けられそうか? いろいろな園を見て、じっくり考え、納得した上で決めてあげて欲しいと思います。納得して決めた幼稚園であれば、子どもがよりよく成長していくために子育てについて、幼稚園とパパママとの協力体制ができ、園との信頼関係もしっかり築けます。入園後はパパママ、幼稚園、まわりの大人たちで子どもの成長を暖かく見守っていきたいものです。

毎年、就労体験で中学生・高校生が幼稚園に来る機会があります。「机や椅子って、こんなに小さかったかな?」との言葉。懐かしそうで、どこか成長した自分に誇らしげな表情で話す子どもたちを見て嬉しく思います。成長後の子どもたちにとって、幼稚園は彼らの思い出に残っている最初の思いで場所の一つになっていると思います。子ども達にとって卒園後に、「楽しかった」「幸せだった」という思い出の場所になるような幼稚園えらびをして頂きたいと思います。

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