令和6年 4月・5月
幼稚園では新年度が始まりました。進級に喜んでいる子やドキドキしながら登園する新入園児さんの姿が見られます。
少子化の影響から最近は近所に同年代のお友達が少なくなってきて、入園してはじめてたくさんのお友達と出会うケースもめずらしくありません。幼稚園の集団生活はこれまで過ごしてきたご家庭の環境とは違うことがたくさんあります。
みんなはじめは不安がいっぱいです。「いっぱいお人がいるなぁ」「しらないお友達がいるなぁ」「ママがいないからさびしいなぁ」「何をして遊べばいいのだろう?」など思いながら、教員と一緒に遊んだり、お友達と遊んだりして過ごしていきます。
いきなり知らないお友達と遊ぶことは難しいことです。たまたま隣に並んで、同じおもちゃを使い始めれば、一緒に遊びがはじまります。それぞれが違う思いで遊んでいても、同じおもちゃを通じてお友達の存在に気がついたりしていきます。
不安そうなには、教員が「話しかけたり」「抱っこしたり」「手をつないだり」しながら、安心できるように子ども達に寄り添い過ごしていきます。そんな毎日を過ごす中で、当初不安が大きかった子ども達も表情が柔らかくなり、安心して遊んだり、おしゃべりするようになっていきます。
入園前の保護者様から「幼稚園に入る前にどれくらいのお友達と遊べばいいですか?」「幼稚園に入園するまでに何をしておくと良いですか?」などのご質問をよくお聞きします。もちろん、たくさんのお友達と小さい頃から遊ぶ経験は大切なものです。でも幼稚園や保育園に入る前に「うちの子はお友達と遊べるだろうか」と、心配のあまりいろいろなお友達と遊ぶ機会をなんとか増やそうとママが頑張りすぎて、ママやお子様にとって過剰なストレスになってはいけません。幼稚園に入園してから少しずつできることが増えれば良いと思います。